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まほうのえんぴつ 第37号をいただきました。

  • 事務局
  • 2018年10月3日
  • 読了時間: 2分

児童文学研究会「まほうのえんぴつ」さんから、同人誌「まほうのえんぴつ 第37号」をいただきました。

詩、創作、エッセイ、本の紹介、絵本とバラエティ豊かな内容。創作は連載、短編、中編。

「おまえはだれだ」主人公自身もなにがどうなっているかわからない状況を相手の会話から巧みに想像させていく。うすうす感じていた部分が最後に伏線が回収されていく爽快感が良かった。

「幸せなお正月」戦時下、お正月の準備を子どもの目線で描いた作品。食料確保の苦労や生活が静かな筆致で丁寧に描かれている。そこには人々の毎日あった。

「絵ヲ描ク」絵を描くことが好きなカズコ。美術の先生だったおばあちゃんが手ほどきしてくれている。ある日、カズコの絵をコンクールに出すことになり、大人たちの思惑も加わり大騒動になる。自分の信念を曲げなかったカズコのギリギリの葛藤にハラハラさせられる。そのスリリングさと人物それぞれのキャラと立ち位置がしっかりしていて読み応えがあった。

「じいちゃんのパラグライダー」73歳のじいちゃんが「空を飛ぶ」と言い出した!そこから筋トレに通い、年寄りの冷や水と周囲に諭されるが・・・。じいちゃんの秘めた夢を知った孫の翔。じいちゃんの行動力はとどまることを知らず、充実の日々を過ごしていく。周りを巻き込んでイキイキしていくじいちゃんの姿を見て・・・。完成度が高くおもしろかった。

「サトポロと仲間たち ササラ!」札幌の冬の風物詩、市電のササラ電車を主人公にした絵本。

このまま絵本にして札幌郷土絵本として教材に使えそうな良い作品。観光協会や交通局に売り込んでもいいぐらい。

新会員が2名も入会されたとのことで8名での活動です。新しい会員の加入で更なる想像の翼が広がる予感がしています。

今号も充実の内容でした。楽しく読みました。


 
 
 

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