全国児童文学同人誌連絡会さんより「季節風」2018年秋 第136号をいただきました。
今号は、詩、創作、ルポ、評論、同人誌評、後藤竜二活劇物シンポジウム報告など盛りだくさん。
連絡会の仲間も登場しています。
書評は11本、どれも丁寧に読まれ、考察されています。投稿作品評も作品の光る部分、もっと工夫がほしいところを細かく指摘していて、書き手にとって励みになることでしょう。
印象に残ったのは、やはり「後藤竜二活劇物シンポジウム」の報告でした。
かつて、連絡会の運営に関わり、多くの書き手に影響を与え、背中と作品で育て、渡し手には最大限の敬意と励ましを伝え、読み手には、いつも笑顔で後藤作品に感動した姿を目を細めて喜んでいた後藤竜二さん。このシンポジウムは『野心あらためず』が光文社から一般文庫として発刊されたことを機に季節風のみなさんが企画したものです。当日は66名もの参加者がつどいました。
みなさんの感想を読んでいると児童文学の大きな命題が見えてくるようです。どの方も、作品を通じて後藤さんを思い出し、改めて後藤作品の魅力を胸に書き手は新たなる創作意欲に火がついた様子が見えます。
いまなお、書き手を応援している後藤さんがいるようです。