団体会員である、札幌地区子どもの本連絡会さんより、会報「ジグソーパズル」第81号をいただきました。
「絵本学会大会に参加して」、札幌で行われた絵本学会の参加した報告。基調講演は北海道こどもの本連絡会の会員である、あべ弘士さんの絵本創作の秘密や取材の裏話など盛り上がった様子。研究発表は魅力的なテーマのものが同時進行で行われるため大変そうですが、コンパクトながらインパクトのある報告が読めました。充実した時間だったようです。
「札幌市の学校図書館司書」、学校図書館への人材配置という意味では先進地である札幌。しかし、そこでも学校司書の身分保証と研修の少なさが問題提起として挙げられています。
学校司書も学校教育のなかで重要な位置を司る立場であるのに、非正規雇用(勤務校ひとつで約5万ちょい、2校まで勤務できても1か月10万ちょいの月給)では、ライフプランも描けませんし、モチベーションもあがりません。そして、短期の雇用者が増えていき、経験値が少なくなる、長期的な展望が描けずに自己研さんしようにも資金も足りないことでしょう。
公共図書館などでは、臨時職員の継続的な人材確保が困難になり、指定管理者制度を導入、という現状もあります。近年は景気が回復してきたため、公的機関の時給は決して高くないため、人材確保はますます困難という悪循環も聞こえてきます。
こうして、みんなが知っておくということが大事だと思います。
2018年10月7日、札幌市に新しくオープンする、ビジネス図書館の準備状況の報告もありました。新たな図書館の役割を果たすべく、資料の収集に奔走されている様子。オフィス街にできる図書館なので、きっと多くの方が恩恵に預かれることでしょう。新しい図書館が楽しみですね。