まゆ児童文学会さんより「まゆ」第131号をいただきました。
代表の越智みちこさんがめでたく商業作家デビューを果たした今年、活動名を有島希音さんに統一するとのことです。
今号は、巻頭の詩「シマエナガ」が挿絵もあわせてすごくキュートで微笑ましくスタートします。
森越智子さんはエッセイ「被爆マリア像のこと」で長崎の地に足を運んだときのことを記している。知らなかったことも書かれており、興味をひかれた。
有島希音さんは創作「天国の門」「光柱」の2本、さらに隅田志子さんによる『それでも人のつもりかな』書評。
土山優さんは意欲作、絵本テキスト「小鳥の塚 インドの神さまのおはなし」、他の媒体では文学評論もされていることを考えるとその振れ幅に恐れ入る。
そして、個人的に楽しみにしている「大陸横断鉄路の旅」。ついにスロバキア入国。娘さんとも無事に会えてうれしそう。リラックスできた様子がみえる。9月中旬で30度越えの気温のなか、よく歩き、よく食べている、街の雰囲気が充分感じられた。娘さんの異国の地での様子もわかり安心したような穏やかな筆が始終良かった。そして、次はウィーン!期待しています。
今号も作家の個性が発揮された「まゆ」でした。